当時の状況は
私は大学卒業後、地元の中小メーカーに就職し典型的な総務として働いていました。中小企業でも特に小規模な会社(従業員100名程度)では総務はなんでも屋であり、私も多くの業務を担当してきました。一般的な事務作業、経理作業、給与計算、株主総会、荷物の受け入れなんかもやりました。日によってはフォークリフトに乗っている時間の方が多い日もあるような状況でした。
仕事自体はやりがいがあったが・・・
その会社で20年近く働き、役職もつき、少ないながらも部下も出来ました。自分の社会人としての経験にも自信を持つことができるようになったと思います。
仕事自体は会社経営のほぼすべてを担当できたこともあり、非常にやりがいを感じていました。経営者との距離も近く、経営を肌で感じることも出来ていたと思います。私もいつかはトップになりたいという思いもあったと思います。ただ、給料は低いうえ、仕事は任されるのに評価はされない状況が続いていたと思います。
そんな中、日々の激務が続き体調を崩してしまいました。そこで感じたのが、今のままでいいのだろうかという気持ちです。小さい会社の中で、確かに仕事は一生懸命こなしているが、特別な努力をせずに生きているのに違和感を感じました。さらに40代を迎え人生の半分を生きたところで、何かやり遂げることをしたいと思うようになりました。
社労士への挑戦
体調を崩したこともあり何か仕事に対して吹っ切れたところがあったと思います。中小企業の従業員に対するふざけた対応にも憤りがあったかもしれません。働く人間がもう少し見直されても良いと思いました。
本当に能力があり会社の力になっている人間こそ評価されるべきだと思うようになりました。また、これまで会社に捧げてきたものを自分に向けたら、いろいろ可能性が広がるのではないかとも感じました。
社労士になって中小企業の経営を支え、力のある従業員を引き上げるのが自分の役割だと思うようになり、絶対にやってやるという気持ちになったのを覚えています。
挑戦を始めたはいいもの・・・
実際に挑戦を決意したのは2022年の3月くらいだったと思います。そこからテキストを購入し勉強をしようと思いましたが、なかなか勉強が続きません。結局、たいして勉強もせず1年目のチャレンジは惨敗に終わりました。